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2018年05月29日

小学校音楽の教科書 制作秘話(小学3年生)

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いよいよ中学年、小学校3年生の音楽の教科書は、
世界の子どもたちが音楽を楽しんでいる様子をイラスト化。
今回見つからなかったけれど、このラフ案の前にもう1案あり、
それは虹の滑り台を世界の子どもたちが楽器を演奏しながら滑りおりてくる様子を描いたのを今でも鮮明に覚えています。


なぜなら、僕の一押しだったからです。

しかし、その案は子どもたちが虹に登ったり、動きながらの楽器演奏は危険という指摘が入り却下となりました。 


虹に登る真似なんてしないでしょ。。。と、当時複雑な思いで受け入れた記憶はあります。
そこを経由してうまれたこのラフ案(2案目)。


ちゃんと座るべき所?に座って演奏してますね。
清書を通して、登場人物を絞ることですっきりさせ、世界の建物が目に入るようにしています。

また、この絵で苦労したところは楽器の持ち方。
女の子のフルートと、男の子のバイオリンは実写を見て、
何度も練習してから描いた思い出があります。

女の子がフルートをやさしく吹き始めると、
まわりのチューリップはゆらゆらと音に合わせて踊りだします。

後から来た男の子も屋根の上に腰掛けると、
バイオリンを出してフルートの音色に合わせます。
国も言葉も違うけど、音楽があれば心も通じる。

ふたりの演奏は町を越え、国を越え、地球をまん丸にしていきます。

ほら、遠くにあったピラミッドや山も集まってきました。
音楽はいろいろな壁も越え、あっというまにひとつにしてくれます。

そんなおはなしが聞こえてくるような、
3年生、音楽の教科書でした。

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