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2018年07月11日

絵本「かいとう あっというま」武田双雲さん選評

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週末、恒例の「親戚誕生会 @おばあちゃんち」
そこに姪の中学3年と小学6年生が来ていて、
ふたりにも早速、絵本「かいとう あっというま」を贈呈。

高校受験が目前、休みの日も塾で勉強のお姉ちゃんが、
読み聞かせをしてくれ、小6の妹とうちの子2人が聞いていました。
読み聞かせが始まるとその空間はまるで変わる。
1冊の絵本がきっかけで、
さっきまでキャーキャーいって賑やかだった部屋を
一瞬にして変えてしまう。
その空間の中でお姉ちゃんの声が響きます。

妹はかわいい!かわいい!と絵にも夢中。
15才と12才にも伝わったようで嬉しかった。
6年生の姪は何度も何度もひとりで読み返し。
絵本の力は年齢関係ないと実感。

1枚の絵では伝えきれなかったことが、
ストーリーと合体した絵本になると、
ここまで夢中に長い時間その世界に入っていられる。
読み終わった後も、心に残っている。
絵本の力はすごい。

さて、be絵本大賞の最終選考委員の選評、最後のお一方は武田双雲さん。

【選評】 武田 双雲 氏
これまで感動作品はたくさんありましたが、完成度ということでは、ぼくの中ではこの作品が一番です。

ぼくはアインシュタインが大好きで相対性理論というのがありますが、このストーリーはまさにその世界で、時間とはなにかを考えさせてくれる。最新の科学では、時間というものは三次元の世界では矢印が一方向に向かっていますが、四次元、五次元の世界では、そもそも時間などというものはあったり、なかったりと般若心経の世界になってくる。


そういう言葉にできない世界をこんなファンタジーに表現できているこの作品は、アインシュタインが生きていたら、絶対喜ぶ絵本だと思います。


人間と時間というテーマをここまでの画力で表現できるというのはすごい事だと思います。あと、本文中「ずっというま」という言葉がでてくるのですが、「あっというま」と「ずっというま」という日本語の使い方もすごく好きです。「かいとうあっというま」はシリーズ化もできそうで、伸びしろがまだまだありそうですね。


こういう作品がbe絵本大賞から生まれるのはすごくうれしく思います。受賞の塚本さんおめでとうございます。これからも頑張ってください。

出典・引用:be絵本大賞より
http://p-kies.net/be-ehon/2017/yell_01.html

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